"不況""いじめ"など住みにくい社会になり、ストレスを引き金とする病気に胃潰瘍があります。
食べ物を食べた後に、胃から胃酸や消化するための酵素が出てきて肉とか魚のたんぱく質を消化していきます。 消化ということは、食べ物の中にある栄養素を利用するために溶かすことに成ります。 人間の体はたんぱく質でできており、胃の壁も当然たんぱく質でできています。 胃潰瘍は、本来なら胃酸から自分の体を守るように調節する働きの防御因子というものがあるのですが、胃酸、刺激物、アルコールなどの攻撃因子とのバランスが崩れることにより自分で自分の体を溶かしてしまうことです。
最近は先ほどお話しましたように、胃酸、消化酵素のペプシンの攻撃因子の働きが強いので、胃の粘膜の表面にアルカリ性の物質を投与して酸を中和したり、胃の粘膜の細胞も生きていますので、血液の流れを正常化することにより胃の細胞を修復できます。
プロスタグランジンという胃の粘膜を保護するのに重要な物質を防御因子と言いますが、攻撃因子と防御因子の戦争で防御因子が負けてしまうと、胃に穴があくことになります。
最近では胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因として複雑な要因が絡んでいるといわれ、その中の一つにヘリコバクターピロリという細菌に感染している胃の粘膜には、炎症や潰瘍を起こしていることがあります。 このことが、今話題となっています。
さて、どのようなお薬が使われているのでしょうか。
まず、古くから有り市販の胃腸薬にも使われる水酸化マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、乾燥水酸化アルミニウムゲルなどがあります。
次に、防御因子を補強するお薬で胃粘膜保護剤、胃粘膜修復剤と言われるものでスクラルファート、アルジオキサ、テプレノン、ゲファルナート、塩酸セトラキサートなどがあります。
痛みを押さえ胃腸の異常な動きをを静める薬では、ロートエキス、スコポラミンなどがあります。
さて、最近、市販薬に配合される様になったH2ブロッカーはヒスタミンという胃酸を出す物質が働く胃の粘膜にある場所をブロックして胃酸が出るのをを強力に抑え胃の粘膜が損傷されるのを防ぎます。 このお薬で消化器潰瘍の内科的薬物治療が進歩しました。 シメチジン、ファモチジン、ラニチジンなどの名前のお薬です。
このような、お薬は最近、薬局で購入できますが必ず薬剤師に相談してください。
さらに最近、お医者さんがよく処方されるお薬にプロトンポンプインヒビターというお薬があります。 インヒビターというのは阻害するという意味です。
プロトンポンプとは何かと言いますと、体の中で重要な物質を作るために別の物質から作り変えるという作業が行われており、そのときに、細胞の中を物質(プロトンH+)が通っていくので、こう呼ばれます。 ここを遮断すると、胃酸の元となる物質(H+=プロトン)を阻害する作用があります。
お薬の名前はオメプラゾール、ランソプラゾール、ラべプラゾールNaの3種類です。これらのお薬は胃酸の分泌を強力に抑制しますので非常に早く症状がなくなってしまうことがあります。 しかし、自分勝手に治療を止めると再発してしまう可能性があります。
また、このお薬は、現在、保険適用になるお薬の服用期間に制限があります。 十二指腸潰瘍の場合は6週間、その他の場合は8週間となっています。 服用期間が過ぎるとお医者さんは先ほどのH2ブロッカーなど他のお薬に替えて治療を続けることがあります。
ということは、6週間とか8週間の大切な治療期間を忘れずに服用することがポイントです。
なかなか、良いお薬ですが、のどの乾き、目のかすみ、肝臓に対しての負担などの副作用もありますので、気になることがあれば処方されたお医者さんか薬剤師までお尋ねください。
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