・花粉症とは?
日本人の約20%が花粉症と言われています。
主としてスギやヒノキ、カモガヤなどの植物の花粉が原因で起こる、アレルギー性の病気です。
人間の体には、体内に侵入しようとする外敵(異物)をやっつけようとする働き(免疫機能)がありますが、この外敵 に過敏に反応して、無害な花粉にまで免疫機能が働いてしまうと、アレルギー反応が起こります。
花粉症はアレルギー体質の人に発症しますが、遺伝的な素因に加えて住環境や食生活などのさまざまな要因が重なって起こります。
地方によって異なりますが、9月頃にブタクサ、ヨモギに反応する方は花粉症の症状が出ます。 スギに比べ飛散量は少ないですが注意が必要です。
・花粉症の主な症状は?
くしゃみ・鼻みず・鼻づまり・目のかゆみが花粉症の4大症状といわれます。
その他にノドのかゆみ、皮膚のかゆみ、下痢、熱っぽい感じなどの症状が現れることがあります。
アレルギー反応によりヒスタミンなどのアレルギー症状を起こす化学物質が細胞などから放出されると、神経や血管を刺激します。
これらの化学物質で知覚神経が刺激されると、「くしゃみ」、「鼻みず」や「なみだ」が出て、さらには「目のかゆみ」、「鼻のかゆみ」なども起こります。
血管が刺激されると血管が拡張します。 また、血管の壁が緩んで透過性も高まり血液中の水分が周囲の組織に浸み出てくるために、むくんできます(浮腫)。
鼻でそのような現象が起こると、鼻の内部が腫れて「鼻づまり」を起こします。 同じようなことが目の血管に起こると「目の充血」となります。
・花粉症の症状を悪化させないための生活上の注意や、効果的な予防法は?
アレルギー性の病気は、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスがよくないときに症状が悪化するため、日頃からの心身の鍛練も重要な花粉症対策のひとつとなります。
少しの刺激で体が過敏に反応しないように皮膚を鍛えるには、乾布摩擦・冷水摩擦や薄着の習慣が効果的です。 また、運動を積極的に行うことで鼻の粘膜の血行が良くなれば鼻づまりは軽くなりますし(ただし花粉シーズン中の戸外の運動には注意が必要)、十分な睡眠やストレス解消も大切です。 また、栄養のバランスを考えた食生活を送ると共に、喫煙や香辛料、飲酒を控えるといった心がけも必要です。
・花粉症の治療は?
現在、根治が期待できる唯一の治療法としては、花粉症に対して病院でアレルギーの原因となる抗原(スギ花粉のエッセンスなど)を注射でごく少量づつ体内に入れながら、抗原への抵抗力をつける「減感作療法」があります。
効果が現れるまでの継続的な治療が必要です。
花粉症を抑えるためには、早め、早めの対策が効果的です。
花粉情報をもとに、本格的に花粉が飛び始める1~2週間程前から、あるいは少しでも症状がでた時期に医師の診察と指導を受けて病院でもらえる薬を服用し始め、花粉シーズン中も続けることで、症状を軽くすることができます。
病院でもらえる薬の中には、眠気の極めて少ない、第2世代の抗ヒスタミン薬とよばれるものや、鼻用ステロイド噴霧薬があります。
また、受診する時間がない時などは、薬局で相談して、内服薬・点鼻薬・点眼薬などでもある程度はアレルギー症状を緩和することもできます。
・内服薬
一時的にくしゃみ、鼻みず、鼻づまり、目のかゆみなどを抑えるには、症状を起こす原因となるヒスタミンに対抗する内服薬を服用します。 副作用として眠気が起こることもあるので、運転などは控えてください。
・点鼻薬(鼻用噴霧薬)
鼻みず、鼻づまりを速やかに止めることができます。鼻の粘膜の充血、腫れを抑えて、鼻のとおりをよくします。
抗ヒスタミン薬の入っていない点鼻薬は眠気を催すことが少ないという利点があります。
・点眼薬
目のかゆみや充血を抑えます。
・花粉症かどうかわからない時は?
まず医師による診察を受け、検査・診断をしてもらいます。
検査には花粉抗原を直接皮膚につけて反応を調べる「アレルゲン皮膚反応検査」や、採血して「特異的IgE検査」で抗体の量を調べる方法があります。
これらの結果からどういう花粉が原因で起こった花粉症であるか、感作の程度(体が反応しやすくなっている程度)が重いのか軽いのかなどの診断がつきます。 是非一度診察を受けておくことをおすすめいたします。
※厚生労働省 リウマチ・アレルギー情報ページ
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/ |